02/25 16:37 元情報部幹部と密接な関係 米記者誘拐の主犯格 外信29
【ニューヨーク25日共同】二十五日付の米紙ニューヨーク・タ
イムズは、ウォールストリート・ジャーナルのダニエル・パール記
者誘拐・殺害事件の主犯格、アフメド・オマル・サイード・シェイ
ク容疑者がパキスタンの情報機関、三軍統合情報部(ISI)の元
幹部二人と密接な関係を持っていた、と報じた。
関係があるとされるのは、ISIカシミール担当部局の責任者だ
ったアブドラ准将と、ISIを退任して現在はパンジャブ州内相を
務めるエジャズ・シャー准将の二人。
同紙は、シェイク容疑者が属するイスラム過激派組織「ムハンマ
ド軍」についても、一昨年にISIの支援で設立された、と指摘し
ている。
シェイク容疑者はインドの刑務所で服役中の一九九九年、イスラ
ム過激派組織が乗っ取ったインド旅客機の人質と交換に、アフガニ
スタンで釈放された。その後、アフガニスタンとパキスタンを頻繁
に往来していたが、それが可能になった理由について、同紙はIS
I幹部だった両准将と秘密裏に関係を持っていたため、としている
。
同紙によると、一月二十三日にパール記者が誘拐された後、同容
疑者は二月五日にシャー准将の下に出頭して逮捕された。当局は十
二日まで逮捕を公表しなかったが、同紙はその理由について両者の
間で何らかの交渉があったとみている。
(了) 020225 1636
[2002-02-25-16:37]