【エルサレム海保真人】
ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラ近郊のイスラエル軍検問所で24日夜、パレスチナ評議会(自治政府の議会に相当)のクレイ議長が乗った車に、イスラエル兵が誤って発砲した。クレイ議長にけがはなく、ペレス・イスラエル外相は電話で誤射を謝罪した。
クレイ議長は自治政府の実質ナンバー2。先月30日にシャロン・イスラエル首相と秘密会談を行ったメンバーの1人でもある。側近の話では防弾車に8発の銃弾が命中したという。
イスラエル軍によると、兵士はクレイ議長の車とは気づかず、車がスピードを出して検問所に向かって来たため、警告のつもりで発砲したという。各検問所では兵士6人が武装集団に射殺された19日の事件以来、緊張が続いている。
[毎日新聞2月25日] ( 2002-02-25-09:55 )