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【ワシントン29日共同】
ブッシュ米大統領は29日夜(日本時間30日午前)、議会の上下両院合同会議で初の一般教書演説を行い、大量破壊兵器の開発、獲得によって米国と同盟国に脅威を与えようとしている国家として朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とイラン、イラクを名指しして警告、今後も世界規模でのテロとの戦いを継続していくことを宣言した。
昨年9月11日の米中枢同時テロ以来、戦争を遂行する大統領として国民の絶大な支持を集めてきたブッシュ大統領は演説で(1)テロとの戦いの勝利(2)国土防衛強化(3)景気回復−−を政策の3つの柱とする政治姿勢を明確に打ち出し、国民の協力と忍耐を呼び掛けた。
大統領は、演説会場に招待したアフガニスタン暫定行政機構のカルザイ議長(首相)を前に「カブールの米大使館に再び星条旗が翻った」と述べ、軍事作戦の「第1幕」となったアフガンで目標をほぼ達成したと、事実上の勝利宣言を行った。
しかしアフガンで数万人がアルカイダのテロ訓練を受けたことを明らかにした上で「テロとの戦いは始まったばかりだ」と述べ、今後もテロとの戦いを世界規模で続行していく方針を強調。既に米国がテロとの戦いに取り組んでいる場所として、フィリピン、ソマリアに言及した。
北朝鮮について大統領は「国民を飢えにさらす一方で、ミサイルと大量破壊兵器で武装しようとしている」と手厳しく批判した。
経済政策で大統領は、景気回復と雇用創出のため、大統領の景気刺激策に反対を続けている民主党に協力を促した。
国土防衛強化では、核・生物・化学兵器を使用したテロ対策の強化に加え、警察、消防を支援する住民のボランティア組織の拡充を訴えた。