02/24 15:39 政府が対話から対決路線に コロンビア内戦激化は必 外信16
【リオデジャネイロ23日共同】コロンビアからの報道によると
、コロンビアのパストラナ大統領は二十三日、最大の左翼ゲリラ組
織コロンビア革命軍(FARC)の本拠地だったカケタ州サンビセ
ンテデルカグアン市に、軍や警察の首脳とともに入った。政府軍が
FARCとの交戦後に同市を奪回したことを受けたもので、政府は
同市の統治権を回復した。
大統領は市内の広場で国旗を掲揚し、FARCの三年余りにわた
る実効支配に終止符を打った。大統領の公約だった対話による政治
的解決は事実上、断念。米国政府のテロに対する強硬姿勢を後ろ盾
としてFARCとの対決路線に転じるが、約四十年に及ぶ内戦の激
化は必至の情勢だ。
政府はFARCとの和平交渉開始の条件として、カケタ、メタ両
州などに緊張緩和地域を設け、一九九八年十一月から軍、警察を撤
退させていた。
政府軍は今回、緊張緩和地域内の同市やマカレナなど五都市の中
心部に進軍。FARCは大きな抵抗を見せず、南部の山間部に移動
しているもようだ。
大統領は「停戦交渉開始で再合意した一月半ば以降も、FARC
は百十七件のテロ事件を起こしている。和平交渉決裂はFARCの
マルランダ最高司令官の責任だ」と強調した。
FARCは二十二日、幹部の連名で「大統領は軍、経済界、マス
コミと米大使館の要求をのみ、一方的に和平交渉を打ち切った。(
大統領選挙を経て八月に発足する)次期政権と交渉する」との声明
を出した。
(了) 020224 1539
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