米上院情報特別委員会のグラハム委員長(民主党)は、23日放映の米CNNテレビとのインタビューで、ウサマ・ビンラーディン氏のテロ組織アルカーイダのメンバーが「米国内に依然100人以上の規模で潜伏している」との見方を示し、米国内で新たなテロ攻撃が発生する恐れがあると警告した。
委員長は「アルカーイダのスパイの中には長期にわたって米国内に潜伏している者も多く、指令を受け次第、対米テロを実行する訓練を受けている」と指摘。
さらに他の国際テロ組織についても多数のメンバーが米国内にとどまっているとし、こうした事態が米国にとって最も差し迫った脅威になっていると指摘した。
また、ブッシュ米大統領が「悪の枢軸」と名指ししたイラクに対する軍事行動については「バグダッドのような市街地での戦闘は容易でなく、多くの死傷者を伴うだろう」との見方を表明。
さらに「米国はテロとの戦いを完遂するという方針から離れて、フセイン政権打倒のための戦争に傾倒すべきではない」と述べ、対イラク攻撃には慎重姿勢を示した。(共同)