02/23 07:51 ASEANと自由貿易協定 中国けん制で米団体提言 外経13
【ワシントン22日共同】米国の大手メーカーや金融機関などが
加盟する民間団体「米国・ASEANビジネス評議会」(本部ワシ
ントン)が二十二日、中国のアジアでの影響力拡大をけん制するた
め、東南アジア諸国連合(ASEAN)十カ国との自由貿易協定(
FTA)を早期に締結するようブッシュ政権に求める政策提言をま
とめた。
昨年十一月に中国とASEAN各国がFTAを十年以内に発効さ
せる方針を確認したことを強く警戒。米企業の東南アジア地域での
権益を維持するため、中国の機先を制して「今後五年以内をめどに
」交渉を本格的に始めるよう米通商代表部(USTR)など関係政
府機関に要請している。
評議会は東南アジア情勢について「地域主義の台頭が明らかに見
られ、各国が将来にわたって開放的な貿易政策を取るかどうかは予
見できない」と指摘した。
同時に、世界貿易機関(WTO)への加盟を契機に中国がアジア
での政治的、経済的影響力を急速に強める可能性が大きいとし、こ
うした事態が米企業の投資締め出しやWTOルールの骨抜きにつな
がることに警戒感を示している。
(了) 020223 0750
[2002-02-23-07:51]