02/22 17:57 テロ想定し大規模訓練 W杯会場の埼玉スタジアム 社会100
共同
サッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表の初戦を含む四試
合が予定されている埼玉スタジアム(さいたま市)で、埼玉県警が
二十二日、爆弾テロや生物・化学テロを想定した大規模な警備訓練
を実施した。
訓練には県警やさいたま市消防本部、日本組織委員会(JAWO
C)埼玉支部など関係機関から約六百人が参加。
スタジアム入り口での所持品検査に続き「試合中にスタンドで観
客数十人が突然倒れた」と想定。化学防護服を着た警察官が酸素マ
スクを当てたり、消防隊員が救急搬送したほか、サリンや炭疽(た
んそ)菌が使われた可能性も考え、スタンドに水をまいて汚染を取
り除く作業も行った。
埼玉県内ではこの日、実際に不審物が見つかり、スタジアムに集
結していた爆発物処理班が一時現場に出動する騒ぎがあった。現場
から戻った後に爆発物の処理訓練が行われ、処理班が不審物をエッ
クス線で透視したり、液体窒素を使って冷却したりした。
訓練を指揮した県警の清水泰司警備部長は「警備上の問題点を見
つけるのが訓練の目的。習熟度を高め、一人ひとりが責任を果たし
てほしい」と話した。
(了) 020222 1756
[2002-02-22-17:56]