02/21 22:26 緊張の中、巡礼最高潮に サウジの聖地メッカ 外信104
【カイロ21日共同】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカに
集まった巡礼者らは二十一日、同市郊外のアラファト山で祈りをさ
さげ、年に一度の聖地巡礼(ハッジ)は最高潮に達した。
世界のイスラム教徒の一部には、米国がサウジ出身のウサマ・ビ
ンラディン氏やアフガニスタンのタリバンを攻撃したことへの反発
の声も根強い。サウジ政府はハッジ期間中の反米デモやテロの発生
を警戒、監視カメラの設置や治安部隊増員など例年になく緊張下の
巡礼となった。
今年の巡礼者数は例年並みの約二百万人。アラファト山に登った
白い巡礼衣姿の巡礼者らは「神よ、われはここに至れり」と歓喜の
声を上げた。
サウジのイスラム最高権威、アブデル・アジズ・アルシェイク師
は巡礼者らを前に「イスラム以外の文明はイスラム教徒を攻撃して
いるが、イスラムは平和の宗教でテロとは無関係」と語り、米中枢
同時テロで高まりつつあるイスラム教への偏見に警鐘を鳴らした。
(了) 020221 2226
[2002-02-21-22:26]