02/19 20:17 ゲリラが兵士の首切断 ビデオ公開に比市民反発 外信86
【マニラ19日共同】フィリピンのイスラム過激派アブ・サヤフ
が軍兵士の首を切り落とす場面を撮影したビデオを、フィリピン政
府がテレビ局に渡して十八日深夜に放映され、アブ・サヤフを標的
にした「米比合同軍事演習を正当化しようとする政府の危険な宣伝
」と市民団体の反発を招いている。
軍によると、このビデオは一九九五年一月、同国南部バシラン島
の戦闘で捕虜にした軍兵士殺害の様子をアブ・サヤフが撮影したも
ので、昨年、軍が同島のアブ・サヤフのキャンプから押収した。
アブ・サヤフが「まだ生きている」とタガログ語の方言で叫びな
がら、ひん死の兵士の首を小刀で落とすなど、兵士三人と民兵二人
が首を切られる場面が映されている。
軍スポークスマンのアダン准将は十九日、記者会見し「アブ・サ
ヤフの非人道性と演習の重要性を国民に知ってもらうためにビデオ
を公開する必要があった」と述べた。
しかし、市民団体「バヤン(新愛国主義者同盟)」などは「アブ
・サヤフの残酷さを強調することで、外国軍の国内での活動を禁じ
た憲法に違反する米軍の活動を正当化しようとしている」と反発し
ている。
(了) 020219 2016
[2002-02-19-20:17]