韓国を訪問中のブッシュ米大統領は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)を視察し、1970年代に北朝鮮兵が米国兵2人を殺害した事件について、北朝鮮を”悪”と表現した。
陸軍のジャケットを着た同大統領は、双眼鏡で北朝鮮側を観察した。
同大統領は記者団に対し、「2人の米軍兵士の殺害に使用された斧(おの)は、平和博物館にある」としたうえで、「私が彼らを悪と考えても不思議ではない」と述べた。
1976年8月、約30人がDMZで樹木の伐採作業を監督していた米国兵2人を襲撃、伐採作業員が使用していた斧で2人を殺害した。斧は、境界線の向こう側の北朝鮮にある博物館に収蔵されている。