イスラエル最高裁は19日、同軍が「治安確保」を理由に行おうとしたパレスチナ自治区ガザでの住宅取り壊しの緊急差し止めを命じた。一昨年9月の衝突激化以来、同軍はパレスチナ人の住宅400戸以上を破壊したとされるが、裁判所が中止を命じたのは異例。
イスラエル放送などによると、18日にパレスチナ過激派による自爆テロでユダヤ人入植地の女性ら3人が死亡したことを受け、同軍は自爆した活動家が潜んでいたとされる付近の住宅など20戸の取り壊しを住民に通告した。
これに対し、イスラエルのアラブ系国会議員と住民らが差し止めを求め提訴。住民らはパレスチナ過激派とは関係がなく、住宅の破壊は国際法に違反し、人権侵害だと訴えていた。(10:35)