ロイター通信によると、昨年9月の米同時多発テロで、ニューヨークの世界貿易センタービルで死亡した男性7人の遺族が19日、同テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏らに計1000億ドル(約13兆4000億円)の損害賠償を求める訴えを米連邦地裁に起こした。
同時テロの遺族による大規模な損害賠償訴訟が起こされたのは初めて。
被告はビンラディン氏のほか、同氏のテロ組織アルカイダやアフガニスタン・タリバン政権の最高指導者オマル師、イラン、イラク政府、ビンラディン氏と関係があるとされる金融機関など、原告側が同時テロに関与していると指摘する141個人・団体。
原告の一人で、夫を同時テロで亡くしたフィオーナ・ハブリッシュさんは同日の記者会見で「われわれの損害に対し責任があるすべての者が、これ以上他人に危害を加えるのを食い止めたい」と言明。弁護団長のトーマス・メロン氏は、資産を凍結に持ち込むことが訴訟の大きな目的であることを強調した。(ワシントン共同)(毎日新聞)
[2月20日11時1分更新]