(回答先: ユダヤ過激派 カーバ神殿攻撃をイスラエル政府に要求 投稿者 ドメル将軍 日時 2002 年 2 月 19 日 19:20:07)
この間ブッシュ政権が「対イスラム戦争」を進めていると書き込みし続けてきたが、カーバ神殿のことがずっと気に掛かっていた。
今日アップした「イラクも北朝鮮もブッシュ政権の主敵ではない」を書いているときも、“ブッシュ政権は、既に、メッカのカーバ神殿空爆さえ計画に含めているだろう”と書こうとしたが、あまりにも刺激的だと考えて止めた。
「十字軍司令部」は、ユダヤ過激派ではなく単なる過激を装うシオニストであるJDLに、カーバ神殿空爆を言わせるというふざけた挑発を行ったのである。
「十字軍司令部」がこのような究極的とも言える挑発を行ったのは、メッカの守護者を自認するサウディ王家がそれにどう反応するかを見たいからである。
「十字軍司令部」は、サウド王家やイラン政権そのものの崩壊を目的にしているわけではなく、伝統的イスラムを根絶やしにし近代的イスラムに移行させることを目的にしている。サウディ王家やイランの政権が、自らの力でそれを行ってもOKなのである。
しかし、サウド王家が対米自己保身に走り“改宗”したとしても、それを国民に受け入れさせ、政教分離の英米法的統治を実現することはできないだろう。これは、アブドラ皇太子自身がよくわかっていることだ。
そして、そのような素振りを見せただけで反サウド王家の動きが起こることもわかっているので、対国民自己保身を考えたとき採れない政策である。
このままであれば、ブッシュ政権の真意を早めに見抜けなかった(見抜けたとしても有効な対応ができなかった)サウド王家は、9・11空爆テロの実行犯とされた15名がサウジアラビア人であることを今になって認めたように、これからもずるずると追い込まれていくだろう。
サウド王家も、自己保身がはかれないことを知った今、密やかにして妄動の嵐が通り過ぎるのを待つという従来の戦術をとり続けられないことを理解しなければならない。
イスラム世界は、敵と味方を峻別し、「反十字軍」の戦いに立ち上がるしかないのである。
その戦いの緒戦は、当然わかっているように武器を行使するものではなく、9・11空爆テロから続いているブッシュ政権の欺瞞・偽善・傲慢を暴くものでなければならない。
この戦いにどれだけ多くのイスラム国家とムスリムを糾合できるかが、以降の戦いの流れを決するだろう。
ムスリムでもないしイスラムも好きではないが、アフガニスタンの反ブッシュ政権勢力を支持してきたように、イスラム世界の「反十字軍」=反ブッシュ政権の戦いを強く支持する。
卑怯そのもので情けない話だが、それが、今のところ日本の破壊を防ぐ唯一とも言える方策だと考えるからである。