安倍晋三官房副長官は17日、フジテレビの報道番組で、ブッシュ米大統領が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を「悪の枢軸」と発言したことについて「大量破壊兵器開発の疑惑が残り、国内の体制も国民を弾圧していることなどから米国が指定したのではないか。米朝関係と日朝関係は違うが、基本認識は同じだ」と理解を示した。
米国の外交姿勢については「レーガン政権時代も旧ソビエトを『悪の帝国』と呼んだが(半面で)複雑な戦略があった。(対北朝鮮でも)クリントン政権のような無原則ではないことを示し、水面下ではいろいろやると思う」と指摘。「同盟国には同盟国の役割があり、いろいろなアプローチがある方がいい」と述べ、日本が米国に追従する必要はないとの考えを明らかにした。〔共同〕