(回答先: アフガン航空相事件は暗殺 暫定政権の高官6人が関与か 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 2 月 16 日 18:46:19)
02/16 15:42 なぞ多い航空相殺害事件 暫定政権の捜査が焦点 外信62
【カブール16日共同】アフガニスタン暫定行政機構のカルザイ
議長(首相)は十五日、アブドルラフマン航空相がカブール国際空
港で殺害された事件を「暗殺」と断定した。しかし激高した巡礼者
ら数千人に取り囲まれた中での惨劇にはなぞの部分も多く、政権側
の徹底捜査と背後関係の究明がまたれている。
記者会見した首相は、航空相殺害に関連して国防次官や、情報機
関の高官ら六人を指名手配したと言明。うち三人は逮捕されたとい
う。首相は「かねて仕組んでいた人々によって殺害された」と述べ
、政権内部の陰謀説を強く示唆した。
しかしラヒン情報・文化相は「悲劇的事件は個人的な反目の結果
もたらされたもので、政治的陰謀とは無関係」と発言、首相の発言
とはニュアンスを異にしている。
サウジアラビアに向かうための航空便が一日半近く遅れ、冷え込
んだ空港でしびれを切らした巡礼者が航空相搭乗の航空機を取り囲
む中で事件は起きた。
巡礼に向かう父親の見送りで現場に居合わせ、事件を間近で目撃
した男性(32)は「航空相は大量の出血をしており、刃物で刺さ
れたようだ」と証言しており、群衆による突発的事件でないことは
明らかだ。
閣僚が群衆に数時間も包囲されているのに、暫定政権側の警察当
局や国際治安支援部隊(ISAF)が介入しなかったのは不可解と
の指摘もある。事件はストロー英外相がカブールに到着する日に起
きており、英BBC放送も「ISAFは何をしていたのか」と疑問
を呈した。
公衆の面前での要人殺害であり、捜査をあいまいなまま決着させ
ることは政権への内外の信頼を失墜させる危険もはらんでいる。
(了) 020216 1541
[2002-02-16-15:42]