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01/31 16:05 アフガン後も米軍駐留示唆 キルギス、反テロに理解 外信74
【ビシケク31日共同】中央アジア・キルギスのイマナリエフ外
相は三十日、アフガニスタンでの軍事作戦が完了した後も「長く続
く反テロ作戦」の間は、米軍などに国内の空港を提供する可能性が
あることを明らかにした。
外相が日本の報道機関との会見に応じたのは、昨年九月の米中枢
同時テロ後初めて。
旧ソ連地域のキルギスでの米軍駐留が長期化する見通しを明確に
示した発言で、対アフガン作戦終了後の米軍撤退を望むロシアと米
国との綱引きが一層激しくなりそうだ。
外相は、「テロとの戦い」のため攻撃対象国を拡大しようとする
米国の動きに理解を示し、アフガン攻撃は長期的な反テロ作戦の一
部にすぎないとの考えを示した。
その上で「キルギスは最後まで反テロ作戦を支持する」と表明。
攻撃が他国に拡大された場合でも、要請があれば空港提供を含め「
あらゆる形態の協力について協議したい」と語った。
またロシアとの関係が悪化する可能性については「米軍を受け入
れる前にロシアとも協議している」と強調。ロシアも反テロ連合の
一員だとして、米軍駐留が長期化してもロシアとの間に深刻な問題
は生じないとの考えを示した。
キルギスは首都ビシケク郊外にあるマナス空港を一年間の期限付
きで米軍やフランス軍に提供。アカエフ大統領も駐留期間の延長に
前向きな姿勢を表明している。
(了) 020131 1605
[2002-01-31-16:05]
01/31 17:15 挿入 キルギス会見本記 外信74
共X3T575外信74S「アフガン後も米軍駐留示唆」(2)
完(1)の3行目「三十日、」の後に「共同通信のインタビューに
応じ、」を挿入、3―4行目「アフガニスタンでの」に続ける。
(了) 020131 1715
[2002-01-31-17:15]
01/31 16:23 軍事プレゼンス確立に道 米ロ、米中関係がカギ 外信75
【ビシケク31日共同】米軍の長期駐留の見通しを示した三十日
のイマナリエフ・キルギス外相の発言は、いつ終わるともしれない
「テロとの戦い」によって、ロシアの影響下にあった中央アジア地
域で、米国の軍事プレゼンスが実質的に確立される可能性を強くに
じませたものだ。
しかしロシアが米軍駐留を容認しているのは、アフガニスタンで
の作戦終了まで。中国も隣接地域での米軍の拠点確立に神経をとが
らせており、今後の米ロ、米中関係が「アフガン後」の中央アジア
情勢に投影されることになりそうだ。
米国は表向き、恒久的な基地を中央アジアに建設する考えはない
と表明。「反テロ」で前例のない対米協力に踏み切ったロシアに配
慮する姿勢を見せている。
しかし一方で中央アジア各国は、突如転がり込んだ米国カードを
手に、ロシアの出方をうかがいながら対米関係強化に動き出してい
る。イスラム過激派対策に加えて経済支援への期待もあり、米軍駐
留を「むしろ長期化させたい」(外交筋)という見方もある。
その意味で、反テロ作戦の継続を名目に米軍が駐留を引き延ばす
ことは、この地域に足場を築きたい米国と中央アジア各国との利害
合致の産物とも言える。
(了) 020131 1623
[2002-01-31-16:23]