02/14 17:40 胡副主席、5月訪米へ FBI北京事務所合意か 米 外信71
【ワシントン14日共同=渡辺陽介】ブッシュ米大統領の今月二
十一日からの中国訪問で、米連邦捜査局(FBI)北京事務所開設
を含めた対テロ協力など、両国が広範囲の分野の協力で合意する見
通しであることが十四日、明らかになった。また、江沢民国家主席
の十月末―十一月初めの訪米、胡錦濤副主席の五月訪米でも最終調
整が進んでいる。米中関係筋が語った。
同筋は、米中両国が関係の基調を「率直な建設的協力関係」と規
定し、合意分野で協力し、相違点は認め合うことで一致したと強調
。昨年四月の米中軍用機接触事故や米国による台湾への大量武器売
却決定で関係が悪化、低調な交流が続いていた米中関係は、大統領
訪中を機に全面的な交流再開の段階に入ることになった。
今回合意する見通しなのは、先に米政府筋が明らかにした「米中
国防協議」のほかに「合同経済委員会」「合同商業貿易委員会」「
合同科学技術委員会」などの高官協議と、麻薬やテロ対策に当たる
FBI北京事務所の開設など。
米中関係筋は、米国からみた米中首脳会談の主要議題は(1)対
テロ協力(2)中国の世界貿易機関(WTO)加盟に伴う問題(3
)大量破壊兵器の拡散問題―になると指摘。WTO関連では中国の
遺伝子組み換え作物、保険、自動車などの扱いを話し合うと述べた
。
一方、台湾問題では、米国の政策に変更はないと指摘。米中間で
新たな共同コミュニケを出す見通しも「全くない」と述べた。また
、中国によるパキスタンなどへのミサイル技術・部品輸出など大量
破壊兵器の拡散問題では、核弾頭を搭載可能なミサイル技術の輸出
は行わないとした二○○○年十一月の公約を守るよう中国側に求め
る。
(了) 020214 1739
[2002-02-14-17:40]