【ワシントン13日=永田和男】
ブッシュ米大統領は13日、ホワイトハウスでパキスタンのムシャラフ大統領と会談した。会談後の共同記者会見でブッシュ大統領は、カシミールの帰属を巡る印パ緊張について、「問題解決の唯一の方法は、印パ両政府が席につき真剣かつ意味のある対話を持つことだ」と述べ、両当事者の要請がない限り米国が積極的に仲介に動く考えがないことを改めて明らかにした。
ムシャラフ大統領は、パキスタンで誘拐されたウォール・ストリート・ジャーナル紙のダニエル・パール記者の捜索に関し、同記者が生存しており、まもなく解放される――という情報には「十分に信じるだけの理由がある」と語った。
会見でブッシュ大統領はパキスタンを「テロと戦う連合でカギとなるパートナー」と評価した。またムシャラフ大統領を「大いなる勇気とビジョンを持つ指導者」と呼び、1999年のクーデターで政権を奪取した同氏を米国が正当な指導者と見なしていることを改めて明確にした。
(2月14日10:28)