ラムズフェルド米国防長官は12日の記者会見で、アフガニスタンの軍事作戦に関連し、米中央情報局(CIA)による無人偵察機投入の一端を明らかにした。長官によると、CIAは米軍が空爆を開始した昨年10月以前からアフガン上空で長期にわたって同機を飛ばし、情報収集を続けていた。その後も無人偵察機の運用はCIAが主導権をとり続け、今月4日にアフガン東部でアルカイダとみられるグループを同機がミサイル攻撃した際も軍は関与しなかったという。
攻撃で死亡したのは地元住民との証言もあり、米政府は米軍部隊が現場で回収した遺体の一部をDNA鑑定して身元の特定を目指している。長官は攻撃地点で過去にもアルカイダ関係者が目撃されていたなどCIAが何週間も監視を続けていたと表明。「彼らの仕事には絶大な信頼を置いている」と述べるとともに、軍とCIAの連携も「かつてないほど良好だ」と強調した。