【エルサレム海保真人】
イスラエル軍は10日夜、パレスチナ自治区ガザ市などのパレスチナ自治政府治安当局施設を戦闘機や武装ヘリでミサイル攻撃した。ガザの空爆では中東和平担当の国連事務所の窓ガラスが割れ、国連職員2人が負傷、パレスチナ側によると負傷者は計40人以上にのぼった。
また、11日未明にはヨルダン川西岸ナブルスに戦車部隊で侵攻し、パレスチナ人武装集団と銃撃戦を展開、活動家2人を逮捕した。
イスラエル南部のベエルシェバでは10日、武装パレスチナ人による銃乱射事件が発生、イスラエル女性兵2人が死亡し、負傷者は18人にのぼった。イスラム原理主義組織「ハマス」による犯行との見方が強いが、犯行声明は出ていない。また、ガザに近いイスラエル領の農地では同日、「ハマス」が新型ロケット砲「カッサム2」を2発撃ち込んでおり、イスラエル軍は両事件に対し報復した形だ。