「金塊のゆくえ」と「New World Order」
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まず本題に入る前に、下記の著書の一部をお読み下さい。
金塊についての記述を取り出して、編集し直した物です。すべて原文のままで、
加筆はしておりません。無断引用の段、誠に申し訳ありませんが絶対に必要だっ
たんです。
アメリカの経済支配者たち
広瀬 隆 集英社新書
1900年代に入って、日本は経済破綻した。損害を受けたのは誰であろうか。
金融機関だけでなく、すべての日本国民である。
世界を動かす「七つのメカニズム」
1).財閥の遺産相続人」
2)南アフリカのゴールドが動かす資産価値
3)CIAの経済戦略
4)ヨーロッパ財閥の威力と組織
5)ウオール街の国債投機人脈
6)タックスヘイブンによる地下経済
7)金融ジャーナリズムの支配力
「金塊のゆくえ」
BIS(国際決済銀行)の金塊の半分がアメリカにあることを説明したが、BISだけ
ではない。日本の国家が保有するゴールド(公的保有金)は、なぜかニューヨーク
やッケンタッキー州フォートノーックスにあるアメリカ中央銀行(FRB)の地下金
庫に補完されている。フォートノックスは「映画007-ゴールドフィンガー」でシ
ョーン・コネリーが立ち回りをみせたラストシーンで、活劇の舞台となった巨大
な保管庫である。日本銀行の保管庫にはほとんどないという。これは「金相場が
人質に取られていることを意味する」と専門家はいう。日本だけでなくほとんど
の弱小国が金塊を人質にとられ、これら人質国のあいだの金取引は、FRB の地下
金庫にあるそれぞれの国のブロックに入っている金塊を、台車で移動することに
よって成立している。
国家の保有金では、アメリカのFRBが世界一の金準備高8000トンを誇り、ついで
ドイツが多く、IMF並のほぼ3000トンである。イタリア、スイスもフランスと肩
を並べる量の金塊を持っているが、日本はドイツの四分の一程しかない。
通称バーゼルクラブと呼ばれるBISの機能として、一般に知られていない興味深
い作業は、世界一の資源大国ロシアから西ヨーロッパに流れる金塊の大部分を購
入することにある。BISの資産中には、相当量の金の延べ板や金貨があるが、BIS
自体には金塊を保管する場所がなく、およそ半分がケンタッキー州フォートノッ
クスにあるFRB中央銀行の地下室に保管され、残りがスイスとイングランド銀行
に預けられる。そこからロンドン・ロスチャイルド銀行へと流通機構が形成され
ている。○○○○○○○
1997年タイの通貨バーツが暴落してから、韓国からほぼ200トンの金塊がスイス
に売却され、タイを始め他のアジアの国々も金塊を大量に売却し、それを誰かが
買ったはずだが、バイヤーの正体は分かっていない。おなじく経済危機に襲われ
たロシアも、1998年に大量に金塊を売却したのであるが・・・。98年ブラジルと
ポーランドで公的保有金がなぜか二倍に急増し、カナダ、オランダ、ベルギーは
法的保有金を売却した。一体それらの金は、何の目的で、どこに、どれほどの量
があつめられているのか。それが大量に確保された段階で金価格が急騰すれば、
一挙にゴールドの資産価値が高まり、これは大変な事態になる。
この変化を眺めてみると、一抹の不安がある。ウオール街に余裕があるうちは良
いが、これから将来、ユーロ通貨の流通後、金価格が激動し、その反動でウオー
ル街の株価が大暴落したり、別の動機から、突然に「○○ショック」が襲う可能
性は、誰にも否定できない。
その時、ゴールドとドルの交換比率を決定するのは、通貨不安に苦しむ貧困国で
なければならないが、支配メカニズムは国際金融マフィアの掌中に握られてい
る。
ヨーロッパ中央銀行の金保有量は、1999年初頭に12500トンを超え、ユーロ参加
十一カ国の中央銀行の金保有量も11800トンを超えていた。両者を合計したユー
ロ圏の保有量は、世界最大の金保有国アメリカのちょうど三倍にも達した。
ウオール街を激動させないための買い占め作戦か、決定的な勝利まで潜伏するユ
ーロ作戦か、この2002年-2005年には、やがて答えが出る。
1999年中国の経済危機は深刻化して、財政赤字は1503億元(約2兆2500億円/1元15
円)と過去最高になる事が明らかになり、広東国債信託公司(GITIC)が経営破綻
し、日本の銀行は48億元(720億円)が貸し倒れの危機に直面した。
そのため、ユーゴの中国大使館をNATO軍が爆撃した事件で、中国はアメリカに激
しい怒りを抱きながら、国内金融機関が連続破綻した影響を沈静化するためアメ
リカからFRB議長グリーンスパンを招き、裏では日本の債務を踏み倒す相談を続
けた。
タイに始まり、インドネシアに飛び火したアジア全土の金融崩壊のため、日本輸
出銀行と日銀が莫大な融資をしなければならなくなった。また民間銀行と大手商
社のアジア全体の融資額も巨大で,それが次々と不良債券化した。
このとき、アメリカの財務長官ロバート・ルービンと後任のローレンス・サマー
ズらは、アジア経済を立て直す責任は日本にあると方言を繰り返したが、アジア
全土の金融崩壊を招いたのはIMFにつながる国際金融マフィアであった。インド
ネシアやマレーシアなどのアジア全土の経済を動かしてきた「華商も資金が激減
して、生き延びるのに必死で、中国本土への投資も減少した。日本の銀行が香港
から続々と撤退を始めた結果、韓国や東南アジア全域、IMF融資を方に背負って
あらゆる外交で奴隷のような従属状態になりつつある。1999年春先から胎動した
景気回復の動きが進めば進むほど、欧米の資金への依存度が高まったのである。
アメリカとヨーロッパの遺産相続人である富裕層にとって。そうした状況に追い
込んでから有利な相場に為替をレートを誘導出来れば、アジアや中南米を奴隷同
然に引き回し事が可能になる。そうすれば貧富の差をますます大きくできるから
である。
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「崩れてゆく日本経済
弁護士や医者などの中産より上の人々は、ペイオフ前に「郵便局」に移している
ようです。大手銀行さえ信用できない時代が来たということでしょう。郵便局が
民営化された後はどこへ預けるのかな?「そんな先の事はわからない」と映画
「カサブランカ」のように皆さんは答えています。
それと「金」が猛烈に売れているそうです。田中貴金属店には毎日、客が現金を
持ってきて100万円単位で購入するそうです。中には2000-3000万円をぽんと出し
て金塊・延べ板・金貨に替えていくそうです。田中貴金属店の金価格は三菱マテ
リアルのようなブローカーより1g70円ほど高いのですが、納得して買っておら
れるのでしょう。金はあくまで投資ではなく、財産保全だと言うことを忘れない
でください。社会現象として一般民衆は既に、小泉内閣を信用していないです
ね。
・金地金、ペイオフ控え販売急増〔日本經濟新聞〕01/23
世界恐慌は上記の「金」の流れを見ている限りにおいて、すでに彼らのシナリオ
通りに動いており、アメリカとヨーロッパの遺産相続人である富裕層はすでに、
紙切れ、つまり紙幣と株・債権を見切っているということがおわかりになったで
しょう。
帝国主義ならぬ、金融植民地政策がマスコミの紙上に載ることなく進められてき
たもので、アジア金融危機を作りだし、その「保有金」を吸い上げることに成功
した彼らは、最後の仕上げにかかっている最中だと言うことです。
つまり日露戦争でアジアに希望を与えた、ヨーロッパの天敵「日本」を徹底的に
叩きつぶすことが最終目標なのです。やがて日本はなんの抵抗をするでもなく、
シナリオ通りにIMFの管理下に置かれるでしょう。国家として一番大事なとき
に、最悪のボンボン首相が政権に就いているという悲劇が、今、目の前で進行し
ています。政界、経済界、学術界に送り込まれたトロイの木馬がすばらしい働き
をみせています。そしてマスコミを加えたトロイの木馬は、日本国民をバラバラ
にして、めいめい勝手に行動させ、一致団結してまとまることをさせない。ちょ
っと立ち止まって考えれば素人でも分かるようなことが、表に出ないで覆い隠さ
れてしまっています。
おそらく、日本経済は崩壊するように仕組まれているのでしょう。最近のアメリ
カの経済人の来日ラッシュは何を意味し、なにが隠されているのか毎日、新聞の
裏読みをして考えなければなりません。
日本経済の崩壊、これを引き金にしてアメリカ経済が破綻し、世界恐慌が起こさ
れると考えています。
その兆候として私がみているのがアメリカの中国に対する挑発です。今後、必ず
アメリカが中国に対して軍事圧力を加え何らかのトラブルを起こして、それが中
国の金融経済の崩壊につながり、中国の保有金約1000トンがヨーロッパを経由し
てFRBの地下金庫に納まることでしょう。それから経済恐慌がおこされる・・・
そうなんです。かれらはやりすぎるということです。
といいたいのですが、実際はもっと違う展開になることを予想しています。彼ら
にとってもっといい手があるのです。沢彦メルマガでいつも言っていたことです
が・・・
それは、ビンラディン率いるアルカーイダによるニューヨークのロックフェラ
ービル=国連ビルが局地核爆発で、崩壊することです。一石五鳥のすばらしい手
ですね。ビンラディンはこのために匿われていたのでしょう。ビンラディンを
《うまく》取り逃がしたアメリカCIAはこれを《うまく》利用して、世界中にテ
ロをまき散らせるわけですから、特に「国連ビル(ロックフェラー所有)の核爆発
テロ」はNew World Orderistにとって降ってわいたような快挙?ですからね。布
石として、国連ビルには核爆弾が建設当時から仕掛けられている噂やアルカーイ
ダがロシアよりスーツケースクラスの局地核爆弾を譲り受けたという噂・・・そ
れらのねつ造された噂がすべてを覆い隠すわけです。
1)国連という世界組織の壊滅により、新世界統一政府の進行が進む。
反世界政府のイラン・イラク・北朝鮮を叩く口実ができるわけです。
2)世界統一通貨を提案、新貨幣(スーパー電子マネー)が発行される。
結果として、各国の紙幣の価値がなくなり、相対的に「金」価格が暴騰しま
す。
3)国という概念を超えて、《地域》と言う大きなエリアに分けられ、EU圏、ア
メリカ圏、アジア圏を中心とした統治形態が模索されるようになる。もちろん宗
教も新宗教理論によって統一させられるわけです。
4)情報操作やマインドコントロールが日常化され、TV・新聞・雑誌はすべて裏
検閲を受け「目紋」「三角形」「コンパス」が堂々とマスコミに登場しても、誰
もおかしいと思わないし、何も言わない(言えないが正しいか?)ような端末器的
な情報産業が出現する。
5)どんな小さな反政府運動までもテロ行為として罰を与えることが出来る。
監視カメラ・電子情報監視システムによって個人のプライバシーが全くなく
なる。
かつて、去船(巨泉)のこんなものいらないというTV番組がありましたが、自分で
書いていて、こんな世界なんていらないと考えて慄然としてしまいました。
もう一つ、興味深い現象は、最近やたらと“資本主義の終焉”が叫ばれているこ
とです。
著書例をとっても、下記の如く
◆ジョージ・ソロス『グローバル資本主義の危機―「開かれた社会」を求めて』
◆ジョージ・ソロス『資本主義改革論―オープンソサエティを求めて』
◆ヨゼフ・アロイス・シュンペ−タ−『資本主義は生きのびるか』
◆船井幸夫 『断末魔の資本主義』いよいよ資本主義ハードランディングか
◆川勝平太 『世界経済は危機を乗り越えるか 』グロ−バル資本主義からの脱却
これらはたびたびソロスが口にした「資本主義の限界」からきており、その言葉
こそ、彼らが金儲け主義を批判されないためのヘッジであったといえますね。
絶対に失敗しないはずの資産運用法をヘッジファンドと呼び、その理論を二人の
ノーベル経済学賞受賞者である、ジョン・メリーウエザー(モルガン財閥系のソ
ロモンブラザーズの元副会長)と、ロバート・マートン(トラベラーズの投資部門
元重役でロスチャイルド財閥のドイツ金属カルテル/メタルゲゼルシャフト/の創
業ファミリーのメルトン家の出身)がLTCM(LongTermCapitalManagement)で実
践構築して見せましたが、LTCMが破綻する前に、ソロスがこの手法の限界を
見抜いて全世界に警告を発していたという事実があります。ソロスの「言葉」が
いかに嘘つきかと言うことがよくわかる事例ですね。曽呂州が来日したとき、金
融・証券業界がこぞって講演に押し掛けるなんて、とんだお笑いぐさです。
上記の世界恐慌か、国連ビルテロ爆破のどちらの手順が前後しても、彼らのシナ
リオ通りにことが運ぶのではとみています。
このままで行くと、日本はアジア圏の一員ではなく、アメリカの51番目の州にな
ってしまうことでしょう。誠に残念なことです・・・
陳 子昴の漢詩を思いだしてしまいました。
先古人不見 先に古人を見ず、
後来人不見 後に来人を見ず
想天地悠々 天地の悠々を想い
独愴然涙下 独り愴然として涙下る