米統合参謀本部のマイヤーズ議長は8日の記者会見で、米軍機による空爆で死亡したアルカイダ幹部とみられるグループの遺体を捜索するため、アフガン東部ザワルの現場に50人以上の米部隊を派遣したことを明らかにした。
議長によると、米部隊は現地時間の8日夜、現場に到着。9日の夜明けとともに本格的な捜索活動を始める。捜索の目的は「現場での情報収集」で、これまでのところ、現場から遺体の状況など詳しい報告を受けていないという。
一部の米メディアは、このグループの中に「攻撃前に厳重に警備され、他の男たちより長身だった」男性がいたことに当局が注目していると報道。オサマ・ビンラディン氏が含まれている可能性も捨てきれないと憶測しているが、会見に同席し、この点について問われたラムズフェルド国防長官は「すべての可能性を排除しないが、確認していないので分からない」とだけ答えた。
アフガンの現場入りした部隊のなかには、遺体の身元を特定するためにDNA鑑定の専門家も含まれているとみられる。マイヤーズ議長は「部隊は細かい情報を集め、米軍基地に持ち帰って吟味することになるだろう」との見通しを示した。(10:50)