(回答先: <CIA長官>アルカイダの新たな対米テロの可能性を指摘(毎日新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 2 月 07 日 11:12:51)
【ワシントン布施広】米中央情報局(CIA)のテネット長官は6日、米上院情報特別委員会の公聴会に出席、CIAが昨年9月の同時多発テロを予測できなかったとする批判に対して、テロの対象や決行時期を正確につかむのは困難だと反論した。一方、長官はウサマ・ビンラディン氏のテロ組織「アルカイダ」が新たな対米テロを企てる可能性を指摘、ソルトレークシティー冬季五輪期間中も含めて警戒を呼びかけた。
「長い準備期間を置いたテロをなぜ防げなかったか」との質問に対し、長官はCIAがアルカイダ周辺の情報収集を続けていたことを強調しつつ、テロ計画の秘密の部分は「多分3、4人の頭の中にしまわれていた」と述べ、情報当局が「テロに関する100%の予測」をするのは不可能との見解を示した。
長官はビンラディン氏の生死は不明としながら、タリバンの最高指導者オマル師は生きていると述べ、アルカイダが組織を立て直しながら、核・化学兵器などを入手して対米テロを企てる可能性を指摘。「オリンピックなどの行事が標的になりやすい」と語り、特に米国の在外外交施設や軍事基地などが狙われる可能性について警告した。
一方、ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と呼んだ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とイラン、イラクについて、この3国が2015年までに大陸間弾道弾(ICBM)を保有し、米国を脅かす恐れがあると警告。3国とアルカイダの間で「戦術的な協力もあり得る」と語り、大量破壊兵器などがアルカイダに流れる恐れを指摘した。(毎日新聞)
[2月7日13時10分更新]