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02/06 15:54 核輸送で大事故の危険性 監視機関がロ政府に告発 外信62
【モスクワ6日共同】ロシアの原子力政策を監視する独立機関「
原子力監視国家委員会」が、原子力潜水艦から出る使用済み核燃料
を再処理する際の輸送態勢がずさんだと国防省を批判、重大な事故
が起きる危険性をロシア政府に文書で訴えていたことが分かった。
ロシアの環境保護団体「核不拡散市民センター」(本部クラスノ
ヤルスク)が六日までに同文書を入手した。プーチン政権が外貨獲
得のため推進している使用済み核燃料の輸入計画にも、影響を与え
そうだ。
文書は、同委員会のビシニェフスキー委員長が昨年十月、クレバ
ノフ副首相(国防・軍需産業担当)にあてた。
文書によると、昨年五月に軍施設からシベリア・チェリャビンス
ク近郊にある核燃料再処理施設「マヤーク」に使用済み核燃料が輸
送された際、一部の燃料格納容器に規定の半分しか核燃料がないな
ど、放射性物質の紛失が確認されたという。しかし調査は行われず
、行方が分からないままになっている。
また格納容器や放射性物質輸送用の特別車両には多くの破損が見
つかっており、放射能漏れの恐れが強いと指摘している。
委員会は、核燃料を積み込む際に国防省が安全性のチェックを怠
っていると指摘。直ちに対策を取らなければ「悲劇的な事故を招き
かねない」と極めて強い調子で警告している。
文書では原潜のある軍事基地が番号で記されているが、北方艦隊
の基地の一つとみられる。同委員会とクレバノフ副首相の報道官は
、共同通信に対し、この文書について「ノーコメント」としている
。
(了) 020206 1553
[2002-02-06-15:54]