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02/04 19:19 海外危険情報を4レベルに 来年度から数字表示を廃 政治38
共同
外務省は四日、海外旅行者や在外邦人を対象に出していた海外危
険情報について、危険度を五段階で数字表示していた現行制度を改
め「退避勧告」「渡航延期の勧め」など四つのレベルで情報提供を
行っていく方針を固めた。新制度は来年度から適用される見通し。
米中枢同時テロの発生以降、旅行業者などから「危険度の判断基
準がはっきりしない」などの批判が出ていたほか、危険度が高いと
判断された諸外国への旅行者が減少。該当国の中では日本製品の不
買運動の動きも一時みられたことから、同省は「数字が独り歩きす
る」(同幹部)同制度の見直しを進めていた。
新制度では、渡航者などに訪問先で身の安全に十分注意するよう
呼び掛ける「注意」、渡航の是非を再検討したり、実際に訪問する
場合は安全確保に十分な対応を取るよう求めた「検討」、旅行自粛
を促した「渡航延期の勧め」、帰国などを要請する「退避勧告」の
計四種類となる。
同省は、こうした危険情報は「渡航、滞在を快適にしてもらうた
めの情報提供にすぎない」としており、「自己責任」重視の考えを
これまで以上に周知徹底していく方針だ。
現行の海外危険情報は、危険度1(注意喚起)から、同2(観光
旅行延期勧告)、同3(渡航延期勧告)、同4(家族など退避勧告
)、同5(退避勧告)までの五段階で表示されている。
(了) 020204 1919
[2002-02-04-19:19]