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01/29 16:03 米、ソマリア攻撃に足踏み テロの証拠集め難航か 外信74
共同
アフガニスタンに続く「テロとの戦い」の対象候補の一つとされ
るソマリアでは昨年、米艦船が同国沖で監視の動きを見せたことな
どから、米国が攻撃を行うとの見方が広がった。
しかし大規模な軍事活動は展開されないまま越年。ソマリアでテ
ロリストが活動していることを示す確たる証拠を明示しない米国に
対し、フランスのジョスラン国際協力・フランス語圏相らが攻撃自
制を促すなど、逆風も強い。
将来の攻撃を予想する声も残る一方で、ソマリアでは「米国は『
攻撃するぞ』と振り上げたこぶしの下ろしどころを探っている」(
国連筋)との見方も出てきた。
在ケニアの米国大使館によると、米政府は「無政府状態が続くソ
マリアは、テロリストが逃げ込む可能性がある国の一つ」と位置付
け、アルカイダと関連があるとみる原理主義組織「アルイティハー
ド・アルイスラミヤ」と金融会社「アルバラカット」の資産を「テ
ロリズムが支援を受ける基盤をなくすため」として昨年凍結した。
しかし、ソマリアでテロ組織が実際に活動しているかどうかにつ
いて、ソマリア暫定政府と、反政府勢力の連合体で暫定政府より掌
握地域が広いソマリア和解再生評議会(SRRC)の見方は正反対
で、真相は今のところ不明だ。
SRRCのシェイク・イスマイル共同議長は「暫定政府はアルイ
ティハードから金銭的支援を受けている」と指摘。同組織が秘密結
社化し、「暫定政府や社会福祉事業に隠れて国際テロを支援してい
る」とみる。
これに対し暫定政府のファラ首相は「アルイティハードの組織は
消滅した」と組織の存在自体を否定。首相は共同通信に「元メンバ
ーは教師やビジネスマンに転身した」と語った。
首相によると、米政府とソマリア暫定政府が「アルバラカット」
ドバイ本店に合同チームを派遣し調査しているが、同社幹部は「外
国に住むソマリア人が本国に送金するための会社」と述べ、テロ組
織とは無関係と公言している。
ソマリアの国連筋は「ソマリアでテロリストが組織的に活動して
いるとは思えない」と言明。「(米国は)ソマリアの現地情報もこ
れまでエチオピアや国連頼み。(攻撃のきっかけとする)証拠を探
しあぐねているのではないか」と、米国が持つ情報の信頼性に懐疑
的な見方を示した。(モガディシオ共同=橋本一彦)
(了) 020129 1602
[2002-01-29-16:03]