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フライシャー米大統領報道官は28日、パレスチナ自治政府のアラファト議長について「暴力と武器にこだわり、パレスチナ国家創設の機会を逃した」と批判、ブッシュ米政権がこれまで模索してきたパレスチナ国家創設の可能性が、イスラエル軍に摘発された武器密輸事件により大きく遠のいたとの認識を示した。
ブッシュ大統領も同日「テロとの戦いに協力してくれると信じていただけに、ひどく失望した」と述べ、議長がパレスチナ過激派のテロを止められないでいることを重ねて批判した。
既に27日にチェイニー副大統領が、議長がテロ組織を摘発しなければ関係を断絶するとの事実上の最後通告を行っており、議長が早急に対応しなければ、米国が議長の率いるパレスチナ自治政府を見捨てることは避けられない情勢となってきた。
大統領は「アラファト議長はテロとの関係を断つだけでは不十分。テロリストを逮捕することが重要だ」と強調した。
ホワイトハウスによると、ブッシュ大統領は28日、エジプトのムバラク大統領と電話で会談。パレスチナ和平を前進させるためにはまずテロを根絶することが重要で、現在、その義務はアラファト議長にあると述べ、エジプト政府がパレスチナ側に圧力を掛けるよう要請した。(ワシントン28日=共同)