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経済産業省は28日、昨年12月の石油統計速報を発表し、原油輸入の中東依存度が前年同月比1・8ポイント上昇の「91・5%」となり、中東依存度の統計を始めた1970年1月以降では、71年1月(92・6%)に次いで2番目の高水準となった。中東からの輸入量は約1868万キロリットル。
国内不況で需要が低迷し、原油輸入は同8・4%減ったが、中東からの原油は長期契約が多いため輸入量は安定している。一方、マレーシアなど中東以外からの輸入はスポット契約が多く、この結果、中東の依存度が高まった。
同省は「石油危機の時とは違い今は天然ガスなど、エネルギー源が多様化しているため、石油の中東依存度が上がってもエネルギ安全保障上の重大な懸念材料とはならない」と説明している。
なお01年の原油輸入における中東依存度は前年比2・7ポイント上昇の「88・4%」(中東からの輸入量は約2億1845万キロリットル)。【木下豊】