★阿修羅♪ 戦争8 ★阿修羅♪ |
いすゞ自動車は27日、ホンダからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける「アスカ」の販売を来年にも中止し、乗用車事業から完全に撤退する方針を明らかにした。50年に及ぶ苦闘の乗用車ビジネスに幕を引き、「本業」のトラック事業の再建を急ぐ。
トヨタ自動車と同じ1937年に創業したいすゞは、トラックメーカーながらトヨタ、日産自動車と並ぶ「御三家」の意識が強く、乗用車での成功が悲願だった。
53年に英企業と提携して生産に入った小型車「ヒルマン」に始まり、初の独自開発車「ベレル」(61年)、小型車「ベレット」(63年)、華麗なデザインの「117クーペ」(68年)などを相次いで発売した。「ジェミニ」(74年)はロングセラーとなり、最盛期の87年には7万台売れた。
乗用車にこだわるあまり、提携話でもトラック専業を求めた国内メーカーの誘いは断り、71年に米ゼネラル・モーターズ(GM)との資本提携に踏み切った。
しかし、乗用車メーカーとしては国内9社で最下位が続き、大量生産で収益をあげる他社との差は広がるばかりだった。93年に乗用車の生産から撤退、経営不振の下で、「販売のみ」で残したアスカ(ホンダ名・アコード)も「生産委託のコストがもったいない」(幹部)状況となった。今後は、トラックやディーゼルエンジンに資金と人材を集中させる。(18:11)