★阿修羅♪ 戦争8 ★阿修羅♪ |
【ワシントン25日=林路郎】
アフガニスタン東部の山岳地帯トラボラで米軍が12月上旬まで続けた大規模空爆以降、米同時テロ首謀者とされるウサマ・ビンラーディンの消息が途絶えている。さまざまな憶測が飛び交う中で、米軍・情報機関内部では、アル・カーイダが「ビンラーディンは死んだ」と米軍に思いこませるための情報操作を行い、長期潜伏態勢に入ったとの分析が強まっているという。
24日付のワシントン・タイムズ紙によると、情報機関では分析官の多数派が「生存・潜伏説」に立ち、少数派が希望的観測として「死亡説」を唱えているという。
潜伏説の根拠は、ビンラーディンがトラボラで死亡したとすれば、すでに終了した8か所の大規模軍事用洞くつ内からDNAなどの証拠が採取されたり、米国が傍受しているアル・カーイダ組織内の通信などでそれを示唆する情報が漏れるはずなのに、いずれも一切ない、というもの。
このため、米情報機関内では、アル・カーイダが米国の通信傍受や偵察衛星による捕そくを逃れるため、交信の際に幹部の動向に言及するのを避けるなどの情報操作を行っている可能性が高いとの見方が有力になっている。
ラムズフェルド国防長官も15日の定例会見で「索敵に向けた我々の情報収集手段について連中が徐々に知れば知るほど、敵が(米国が傍受できないような)手段に切り替えることが容易になる」と発言していた。
米軍・情報機関は、アル・カーイダ抑留者の尋問、旧基地・訓練キャンプや洞くつ内の捜索などの傍受などを行っているが、「潜伏先に関する正確な情報が得られない」(同長官)状態が続いている。
(1月25日22:24)