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【ワシントン支局21日】
21日付の米紙ワシントン・ポストは、メリーランド州フォートデトリックの「米陸軍感染症医学研究所」で1991年ごろ、炭疽(たんそ)菌を含む27点の細菌標本が紛失していたと報じた。当時働いていた科学者の話や、92年に軍が行った内部調査で判明した。週末や夜に無許可で炭疽菌を使った研究をしていた人物がいた疑いもあるという。
同紙によると、91年ごろ、炭疽菌やエボラウイルスに感染させた動物の組織などの標本27点が同研究所からなくなったという。同紙は、昨年の米同時テロ後の一連の炭疽菌事件に使われた「エームズ株」が、紛失した標本の中に含まれているかどうかは不明としている。しかし、複数の関係者は同紙の取材に対し、炭疽菌事件の犯人は、同研究所で働いたことのある科学者の可能性があると指摘している。
(1月22日00:23)