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01/21 15:48 「対テロ」で利害一致 イスラエルと印が急接近 外信44
共同
イスラエルとインドが急接近している。イスラム原理主義組織ハ
マスなどパレスチナ過激派のテロに悩むイスラエル。インドは、パ
キスタンにカシミールのイスラム過激派摘発を強く要求しており、
「対テロ」で利害が一致した形だ。
両国は国交を結んで今年で十年。今月七日からペレス・イスラエ
ル外相がインドを訪問、シャロン・イスラエル首相の訪印も近く計
画されており、急速な関係緊密化にイランなどが警戒を強めている
。
ペレス外相は八日、ニューデリーで「イスラエルは、インドのテ
ロとの戦いをあらゆる手段で支援する」と述べ、両国の゛同盟関係
″を強調した。
両国は六日にはエルサレムで、テロ対策に関する初の実務者協議
を開催、具体的な協力の枠組みづくりに乗り出した。イスラエル外
務省高官は「イスラム過激派に関する情報交換などが中心になる」
と述べた。
インドは非同盟諸国の大国として、パレスチナ解放運動を支援、
国連では常にパレスチナ支援の立場をとり続けてきた。
だが、湾岸戦争後の中東和平の機運からイスラエルと国交を樹立
して以降、両国の関係は深まり、少額にすぎなかった貿易額は十億
ドル規模にまで発展。
これに伴いインドの対パレスチナ姿勢も微妙に変化しつつある。
インドの英字誌インディア・トゥデーは社説で「テロ抑止に及び腰
なパキスタンの姿勢は、(パレスチナ自治政府の)アラファト議長
と同様に悪名高い」と批判。パキスタンを、過激派を支援している
とイスラエルに批判される自治政府になぞらえた。
自治政府は、両国の関係強化の動きに不快感を示しており、在テ
ルアビブのインド外交筋は「パレスチナの大義を支持するインドの
姿勢に変わりはない」と述べ、釈明に躍起だ。
パキスタンはイスラム諸国初の核保有国で、アラブ諸国への核拡
散をイスラエルは懸念しており、インドとの関係強化にはパキスタ
ンをけん制する思惑もあると指摘されている。
パキスタンは、ペレス外相のインド訪問に反応は示していないが
、インドとも良好な関係を持つイランが「南アジアでのイスラエル
の活動を懸念する」と表明した。
中東の軍事大国イスラエルにとって、インドは主要な武器輸出先
。ペレス外相は訪問中、インドへの空中警戒管制機(AWACS)
売却も協議したとみられ、両国関係の強化は、南西アジアの地域バ
ランスにも影響を及ぼしかねない。(エルサレム共同=島崎淳)
(了) 020121 1548
[2002-01-21-15:48]