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(回答先: Re: 何故NYTか? 投稿者 Humpty-Dumpty 日時 2002 年 1 月 21 日 00:38:05)
●私の住んでいる北海道は、今年は近年まれにみる豪雪と低温で、
ただでさえ冬は気分がふさぎ込むのに、そういう気象ですから
めったに外にも出ることなく、かなりの抑うつ状態で、翻訳の仕事
などをしております。
おまけに“9・11米国事変”以来の米国のあまりに見え透いた戦争挑発
政策と、それにもまして世界中がこれを受け入れ、ファシズムに舞い戻った
ような愚かしく不気味な時代風潮に辟易して、ますます気分がふさぐ
ばかりです。
そういうわけで、昨年暮れから心身ともにかなーり低調でして、
しばらくは皆様のご投稿を拝見させて頂いておりました。
当面は、調子が戻るまで、拝読を続けていこうと思います。
MIROKU様、そしてHumpty-Dumpty様、ご心配をおかけして
すみません。
●『サイバーX 狂牛病』についてのコメントを頂き、あしゅら様には感謝
しております。 私が主張したいのは――同誌の巻頭記事にも書いた
ことですが――ウシ海綿状脳症その他の「プリオン疾患」は発病メカニズム
が解明されたわけでなく、しかも従来の“プリオン元凶説”は病態の記述には
なっているが原因の説明にはなっていない、ということです。マーク・パーディ
氏の酸化ストレス仮説は「プリオン疾患」の病因仮説のなかの1つにすぎず、
自己免疫疾患説のような“魅力的”な説もあるようです。 ……とはいえ、
少なくとも彼の疫学的なフィールドワークから、環境中の金属イオンの偏りと
「プリオン疾患」発生には無視できない関係があることは明らかなようなので、
この関連を真剣に研究する価値はあるはずです。 (すべての「プリオン疾患」
が金属イオンの環境的な不均衡から生じてる、とまでは仮に言えなくても、
これが原因になっている事例が少なからずあるらしい、という現実は直視せねば
なりません。) そして、プリオン疾患が酸化ストレスによる神経細胞殺傷
で生じているとすれば、ビタミンその他の抗酸化剤で予防や治療をすること
も可能だという理屈になります。 実際、同誌に載せた年表のなかで紹介しま
したが、抗酸化剤による治療効果も確認されているようです。 たとえば狂牛病
やクロイツフェルト・ヤコブ病が抗酸化剤で予防・治療できるとすれば、これは
明るい希望の持てる展望であり、それだけでも“精神衛生上たいへんよい”
ことだと、私は考えています。 (病気や障害を「不治」「死病」などと決めつけ、
あるいは信じ込んで、悲嘆にくれるというのは、情けのないことですから。
ちなみにここで何度か言及しましたが、エイズだって栄養失調を戦略的に克服
することで余命を格段に改善できるわけで、事実、米国では90年代に治療戦略
の改善が進み、それが成果を出しているのですが、日本ではいまだに殆ど
栄養療法の開発は無視されています。この辺りのことは『エイズ栄養療法』
[現代書館]に多少詳しく書きましたが、いまだに日本のエイズの認識は80年代
から進展がないのです。)
●さて、あっしら様の三温糖の話から黒砂糖が話題にのぼったので、
私がいま、実験的に自分で試しているシナモンコーヒーの話をします。
コーヒーは大好きなので、これまでは甘味料として蜂蜜を使ってたのですが、
蜂蜜の甘みというのは舌にピリピリくる“鋭い甘み”なのですね。
……で、たまたま蜂蜜を切らしたときに黒砂糖を使ってみたところ、これが
コーヒーに合うんですよ!
黒砂糖は独特の風味があって、だから私は“かりんとう”が苦手だったんですが、
なぜかコーヒーには合う。 もっと正確な言い方をすると、インスタントコーヒー
でもジャズ喫茶(キョウビは絶滅しかけていますが)なんかで飲める濃厚な
コーヒーのような味になるんですよね。 まったりした甘みが楽しめます。
そういうわけで、“コーヒーに黒砂糖”は、おすすめです。
ついでに私は、黒砂糖で甘くしたコーヒーに、シナモンを2〜3振り
かけて飲んでいます。 これがまた独特の風味で、おいしいんですよね。
人の好みはさまざまなので、お気に召さない方もいるかも知れませんが、
“ホットコーラ”のような、ちょっとクスリくさい風味になります。
……で、どうしてシナモンを使うようになったか、というキッカケですが、
2年ほど前に『New Scientist』誌のニュース欄で、「シナモンは糖尿病
予防に使えるかもしれない」という記事に出合ったことでした。
その記事自体はちょっと見つからなかったので、同じトピックスを報じた
別の記事を以下に紹介しておきますが、私が着目したのは、シナモンに
含まれている有効成分(MCHP)が、脂肪細胞の糖代謝を20倍にも高めた
という試験管内実験の知見でした。つまり、生体内でも似た効果が出る
とすれば、体内の脂肪蓄積を効果的に抑えて、それを熱に変えることが
可能になる、というわけです。
これは肥満予防・糖尿病予防だけでなく、暖房費の抑制にもつながって
たいへん結構なことである。
そう思って、以来、シナモンを積極的に摂るようにしていますが、効果は
あるみたいですよ。
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【シナモンの効能についての実験報告記事】
http://www.diabeteslifestyles.com/article1038.html
Cinnamon Extract Boosts Insulin Sensitivity
by
Rena Larranaga
Nearly 6 percent of the U.S. population -- 15.7 million people -- have diabetes. And one-third of them don't even know it. Cinnamon extracts could be a natural remedy.
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Scientists with the U.S. Department of Agriculture's Agricultural Research Service are finding that cinnamon does more than add zest to food. The spice also contains substances that make body cells more sensitive to insulin, which controls the level of glucose in the blood. The substances may have the potential to delay or prevent Type 2 diabetes.
Type 2 diabetes, also called adult-onset, usually begins in midlife. Lack of exercise, being overweight, and genetic predisposition are often cited as contributing factors to developing the disease.
The search for a natural way to regulate blood sugar levels began more than a decade ago, when ARS chemist Richard A. Anderson and coworkers at the Beltsville (Maryland) Human Nutrition Research Center assayed plants and spices used in folk medicine. They found that few spices, especially cinnamon, made fat cells much more responsive to insulin.
Cinnamon is among the world's most frequently consumed spices and is relatively inexpensive. It's said to be one of the spices responsible for the start of world trade.
Anderson and his colleagues found that cinnamon's most active compound -- methylhydroxy chalcone polymer (MCHP) -- increased glucose metabolism roughly 20-fold in a test tube assay of fat cells. None of the other 50 plant extracts they evaluated have come close to MCHP's level of activity. What's more, MCHP acted as an antioxidant in a blood platelet assay.
MCHP and the other active compounds are water soluble and are not found in the spice oils sold as food additives.
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