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01/18 22:21 国民の窮状に拍車も 金融企業の資産凍結で 外信113
【モガディシオ18日共同】ソマリア人経営の金融企業アルバラ
カットがテロ組織と関連しているとして米国に資産を凍結されたこ
とで、世界最貧国の国民の窮状に拍車を掛けている。
アルバラカットは海外からの送金業務などを扱ってきたほか、グ
ループ内に投資会社や電話会社も保有。従業員の家族も含めると二
万人の生活を支えてきたが、資産凍結で事実上の閉鎖状態が続いて
いる。
五万人の加入者がいる電話会社では、資産凍結に伴い国際電話が
かけられなくなり、失業状態になった従業員も多い。
電話会社で六年間働いてきたイラヒ・バストさんは「このままで
は二十人いる子供たちを食べさせていくことができない」と嘆き、
「この苦しみを米国に知らせてくれ」と訴えた。
一方、本体の金融会社は海外で働くソマリア人が母国の家族に生
活費を送る最大の手段だった。
無職のアブドラヒ・アハメドさん(40)は「カナダとオランダ
にいる妹からそれぞれ百ドルずつを毎月受け取っていたが、受け取
れなくなった」と話す。
電話会社のトップを務めるフセイン・カヒエ氏は「会社にテロ組
織が隠れる余地がないことは調べてもらえればはっきりする。米国
はまず証拠を示すべきだ」と批判した。
(了) 020118 2220
[2002-01-18-22:21]