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持病の悪化で病死? パキスタンのムシャラフ大統領は18日、米CNNテレビのインタビューで、米中枢テロの黒幕ウサマ・ビンラーディン(44)が腎臓病の治療が受けられず、アフガニスタンで死亡した可能性が高い、との見方を明らかにした。
フライシャー米大統領報道官は、会見で「病死したかどうかは分からない」としながらも、病死が事実なら、ブッシュ米大統領は歓迎するだろうと述べた。
インタビューの中で、ムシャラフ大統領は「率直に言って、私は現在、彼(ラディン)が死んだと思っている。彼は腎臓を病んでいた」と語り、ラディンが米軍の激しいアフガン攻撃で十分な医療を受けていないとの見解を示した。
大統領によると、ラディンは透析治療の装置2台をアフガンに持ち込んだが、このうち1台はラディン自身が個人的に使用するためだったという。
アフガン東部のトラボラ周辺に潜伏していたラディンの居所は依然不明。国境沿いのパキスタン領内にある自治区「トライバル・エリア」や、ソマリアに逃亡したのではないかとの憶測が飛び交っている。
ムシャラフ大統領はこれまでも、「パキスタンには脱出していない」との見方を示しており、今回の発言もこの延長上にある。
そのうえで、「テレビで放映された彼の様子は弱々しかった。既に死亡した可能性が最も大きく、生きているとしても、アフガンのどこかにいるだろう」と重ねて強調した。
ラディンの病状については再三、ラディンが洞窟やトンネルで十分な電源が得られなくて使えないことや、電源を入れても熱センサーで米軍の偵察機などに居所を突き止められるため、透析を断念して死亡したとの見方が流れていた。
フライシャー報道官に続き、フランクス米中東軍司令官もフロリダ州で会見し、ムシャラフ大統領の発言について「生きているのか、死んでいるのか、ラディンの死亡を確認する情報は何もない」と述べた。
そのうえで「世界にそれほど多くの隠れ家があるわけではない」と、今後もラディンの捕縛・暗殺に全力を挙げる考えを示した。