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01/18 16:14 タリバンは必ず復興する パキスタン西部の急進派 外信73
共同
アフガニスタンのタリバン政権が崩壊してから一カ月余。タリバ
ンの生みの親といわれたパキスタンの急進派政党の牙城(がじょう
)、同国西部のバルチスタン州では、政府による急進派抑圧が続く
中でもタリバン復興を信じる声が強い。
同州都クエッタのマドラサ(イスラム神学校)ジャメ・ルシディ
ア校。ここで学んだ数百人がタリバンに参加した。一月初めの入学
審査では、例年より五十人ほど少ない百五十人の入学を許可。学校
運営のための教徒からの寄付が昨年十月以降、タリバン支援に向け
られたため生徒数を減らさざるを得なかったという。
「タリバンは市民を守るために(本拠地)カンダハルを撤退した
」と、同校のシャルーディ事務局長(48)は説明する。「アフガ
ン暫定政権を構成する北部同盟は間もなく内紛を始める。それがタ
リバン再登場の時だ」と断言。地下に分散して潜んでいる指導者ら
は、その時のために連絡を取り合っているという。
タリバン兵として戦った生徒ハフィズ君(20)らは「指導者は
(最高指導者の)オマル師だけではない」とし、オマル師が拘束さ
れてもタリバン運動は生き続けると主張した。
オマル師と親密な関係にあり、クエッタのモスクを拠点とするイ
スラム聖職者協会(JUI)のヘドル事務局長(44)は「タリバ
ンは今回、多くのことを学んだ」と話す。
純粋なイスラム国建設を目指し「アフガンに治安をもたらした」
タリバンが、なぜあれほどまで攻撃されたのか、過ちは何だったの
か。指導者らはこうしたことを熟考、反省し「来るべき復興の時」
に生かすはずだと説明する。
元タリバン政権幹部の一部が、アフガン暫定政権発足後六カ月以
内に開かれる緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)で復権を目指そうと
する動きが指摘されるが、「安易だ」と批判した。
一方、政府の拘束を解かれたばかりの急進派イスラム協会(JI
)クエッタ支部長のハク師は「国際社会の暫定政権への支持で少な
くともしばらくはチャンスはない」と現実的だ。
だが「タリバンはいずれ復興する」と予測する人は一般の人の中
にも多い。
地元英字紙記者は、「精神」や「理想」は空爆では消せないと述
べ、北部同盟内の関係の危うさや国際社会の関心がどこまで続くか
、などの問題を指摘、タリバンは「組織の名称を変え、より穏健な
方針をもって復活するだろう」とみている。(クエッタ共同=舟越
美夏)
(了) 020118 1613
[2002-01-18-16:14]