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【ワシントン17日=林路郎】
訪米中のフェルナンデス・インド国防相は17日、米国防総省でラムズフェルド国防長官と会談し、インドに供与される米製兵器の機密保護を義務付ける軍事協定に調印した。反テロ戦争での共同歩調を基盤に、両国が軍事面で本格的な接近することを示す動きだが、この時期の調印は、インド側に、パキスタンとの間で高まる軍事的緊張の緩和を促す狙いも込められている。
ブッシュ大統領は昨年9月、米国の反テロ戦争に対してインドが「全面支持」を表明したことを高く評価。その見返り措置として、98年の印パ核実験後に米政府が発動した制裁措置の全面解除を決めた。今回の協定調印はこれを受けたもので、米国の対印軍事援助本格化への布石と見られている。
ラムズフェルド長官は会談後の共同記者会見で、両国が近く、テロ対策や両国軍間の合同演習などに関する詳細な協議を開始することも明らかにした。
長官はまた、印パ間の軍事緊張について、「どちらの国も長期にわたって緊張状態が続くことを望んでいるとは思わない。近く両国で対話が始まり、問題の解決が図られると期待している」と述べ、緊張緩和に向けた印パの外交努力に楽観的な見通しを示した。
また、南アジア歴訪中のパウエル米国務長官も同日、米CBSテレビに出演し、印パ間の軍事緊張について「ムシャラフ大統領の先の演説とその後のテロ組織に対する取り締まりを受けて好転した。1、2週間前のような危険な状況でなくなった」と述べた。
(1月18日11:52)