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【ニューヨーク17日=河野博子】米同時テロで崩落した世界貿易センター隣のホテルに、旅客機の操縦士と交信できる航空無線機を持って宿泊し、米連邦捜査局(FBI)の調べに無線機の所持を否定したとして、偽証罪で刑事訴追されたエジプト国籍の男性は無実とわかり、ニューヨーク連邦地検は16日、訴追を取り消した。男性は同日夜、釈放された。
工芸大学大学院生、アブダラ・ヒガジさん(30)。宿泊した客室内からパスポートなどと一緒に携帯無線機が見つかり、昨年12月17日に身柄拘束され、調べに虚偽の供述をしたとして訴追された。
ところが16日、たまたまホテルに身の回り品を受け取りに来た米国人の民間パイロットが無線機の所有者と判明した。連邦地検は「全館避難の後で、客室から身の回り品を回収したホテル側に何らかの手違いがあったとみて調査中」としている。
17日記者会見したヒガジさんは「米国は第二の故郷。無線機とパスポートが客室にあったとされ、またエジプト空軍で無線機を扱った私の経歴から、テロへの関与を疑った捜査当局を責められない」と米当局に理解を示した。
弁護人は「米社会は同時テロ後、集団ヒステリーにかかっている。冷静にならなければ」と強調した。(読売新聞)
[1月18日11時35分更新]