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【ロンドン岸本卓也】
英国の軍事産業がインドへ戦闘機などの売り込みを強化していることが17日明らかになった。ブレア首相は今月初めに対立を深めるインドとパキスタンを訪問して緊張緩和を促したが、英国のインドへの武器輸出にパキスタンが神経をとがらせている。英国内では「和平外交の一方で戦争をあおる武器輸出は矛盾する」とブレア首相を批判する声が上がっている。
インドは一昨年に国防予算を28%も増やすなど武器輸入に力を入れている。近年はロシアが戦闘機や艦船などの受注に成功しているが、英国やフランスなど欧州の武器産業も巻き返しを図っている。
とくに英国は戦闘機「ホーク」の売り込みに熱心だ。60機の受注で10億ポンド(約1900億円)の契約交渉を進めている。軍事関係者によると、英政府も売り込みを支援し、閣僚らがインド政府への働きかけを強めているという。
一方、パキスタンは98年の核実験や99年のムシャラフ陸軍参謀長(現大統領)のクーデターを批判する米英から武器禁輸を含む経済制裁を受けた。昨年の米同時多発テロ後に米国への協力が評価されて米国は制裁を解除したが、武器禁輸に関する英国の制裁は解除されていない。
英国駐在のパキスタン政府関係者は英ガーディアン紙に対して「インドへの武器輸出は軍事バランスでインドを有利にし、南西アジア地域の情勢を悪化させる」と述べ、英国のインドへの武器売り込みをけん制した。
★テロで一番ババを引いた国はパキスタン。インドについていえば、IT関連で英国はだいぶんとカネを貸し付けたり、投資していますからねぇ。借金取立てができなくなっては困るのだろう。