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【カイロ支局】
ロイター通信などによると、イラクのフセイン大統領は17日、湾岸戦争開始から11年を記念した国営テレビ演説を行った。大統領は米国を暴れ馬に例え、「そうした馬は必ず殺され、奈落の底に向かうだろう」と述べ、「対テロ」を大義名分にする米国の武力行使を非難した。演説の中で大統領は、米国がイラクを「反テロ」攻撃の対象にする可能性があることに触れ、「我が国民と国家が悪人による攻撃から無事であることをアラーの神に祈る」と語った。
大統領は、「米国は浮かれ騒いでおり、今後、致命的な結末を迎えるだろう」と語り、「9月11日の出来事(同時多発テロ)とそれに対する米国の行動は、米国が世界に敵対していることを示している」と強調した。
湾岸戦争は91年1月17日に開戦した。米主導の多国籍軍は約3カ月間でクウェートに侵攻したイラク軍を駆逐した。しかし、フセイン大統領の独裁体制は揺るがず、中東情勢の波乱要因の一つとして残っている。