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01/17 16:18 対テロ戦争で3つの戦域 米軍、長期戦覚悟明確に 外信72
【ワシントン17日共同】合同演習を名目とした米・フィリピン
両軍のテロ掃討作戦が事実上開始されたことで、ブッシュ米政権が
アフガニスタン攻撃に続き、地球規模で進める対テロ戦争で「三つ
の戦域」が浮かび上がってきた。
ラムズフェルド米国防長官は十六日の記者会見で「目標はテロを
処罰することだ」と述べ、中枢同時テロの主要な容疑者とみるウサ
マ・ビンラディン氏の拘束が最終目標ではなく、世界各地のテロ組
織をせん滅する長期戦に臨む方針を明確にした。
米軍事筋は、今後の対テロ戦争の戦域として(1)ビンラディン
氏が逃走する可能性のあるテロ組織アルカイダ活動地域(2)米国
民の誘拐などが頻発するテロ多発の同盟・友好国(3)イラクに代
表されるテロ支援国家―の三つを挙げる。
同軍事筋によると、ビンラディン氏がアフガン国外に逃走したと
の見方も流れる中、米軍はビンラディン氏が逃げ込む可能性がある
ソマリアやイエメンなどの監視を強化。地上部隊の投入や限定的な
空爆も視野に入れている。
米軍はフィリピン軍との合同演習に特殊部隊百六十人を含む六百
五十人規模の兵員を派遣、フィリピン軍支援の形でイスラム過激派
アブ・サヤフの掃討に乗り出した。米軍は、ビンラディン氏がフィ
リピンに逃げ込む可能性は低いが、アブ・サヤフはアルカイダと関
係が深いと断定。米軍事専門家は「フィリピンでの作戦は米軍が今
後進める対テロ戦争の一つのモデル」と指摘する。
特殊部隊や軍事顧問を派遣、地元政府軍を後押しする手法でテロ
掃討を進め、今後もコロンビアなどのテロに悩む国を随時支援しそ
うだ。
ブッシュ政権保守派内にはイラク攻撃を模索する動きがあるが「
イラク攻撃は湾岸戦争型の全面戦争」(米軍事筋)となるのが確実
。同時テロへの関与を裏付ける証拠を示さないまま攻撃に踏み切れ
ば、米政権が構築した国際的な「対テロ同盟」の崩壊は必至だ。
(了) 020117 1617
[2002-01-17-16:18]