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【台北・近藤伸二】
台湾の陳水扁総統は13日、新しいパスポートの表紙に「TAIWAN」の英語表記を加えると宣言した。現在のパスポートには、正式国名とする「中華民国」の表記しかないが、「中華人民共和国」と間違えられやすいとの理由で決断した。今秋のパスポート改訂に合わせて実施するが、中国側が「独立への動き」と反発するのは必至とみられる。
表記追加の動きは00年5月の民進党の陳政権発足後から浮上。現在のパスポートには漢字と英語で「中華民国」と表記されているが、英語名もRepublic of Chinaで、中国のPeople’s Republic of Chinaとまぎらわしい。
田弘茂・外交部長(外相)は13日、「『中華民国』の国名は変えない」と強調したが、第2野党・親民党の宋楚瑜(そうそゆ)主席は「国家の尊厳を傷つけるものだ」と批判。最大野党・国民党の李正宗・立法院(国会)党団書記長も反対を表明した。
中国側は陳総統に対して「『一つの中国』の原則を受け入れようとしない」と非難を続けており、今回の決定でさらにそのトーンを強めそうだ。