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【エルサレム12日=当間敏雄】
パレスチナ自治政府は11日夜、イスラエル軍が3日に紅海で摘発した武器密輸船事件に絡んで自治政府治安組織の高官ら3人の身柄を拘束したと発表した。自治政府は当初、事件への関与を全面否定していたが、船長証言などから米国が「自治政府が関与したのは明白」(パウエル国務長官)との立場を表明、関係者の逮捕を求めるなど外交圧力がかかっていた。
自治政府筋によると、拘束されたのは自治政府治安機構の財政責任者フアド・シュバキ少将のほか、沿岸警備隊の司令官ら2人。イスラエル首相府のラアナン・ギシン報道官は「自宅軟禁でなく、本当の逮捕で本格的な取り調べをするなら歓迎だ」と語った。
一方、イスラエル軍は12日未明、パレスチナ自治区ガザの港湾施設を海軍艦船などから攻撃し、パレスチナ沿岸警備隊の施設や警備艇、船舶燃料タンクなどを破壊した。軍はイスラエル兵士4人が殺害された9日の襲撃事件への報復としているが、沿岸警備隊メンバーが直接関与したとされる武器密輸船事件への懲罰攻撃の意味も強い。
(1月12日22:27)