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【カトマンズ4日=佐藤浅伸】
インドとパキスタンの両国首脳が4日、ネパール国王主催の晩餐(ばんさん)会の前に接触、非公式に会談していたことが分かった。ネパール政府筋が本紙に明らかにした。印パ両政府はこの事実を確認していないが、緊張緩和に向けた一歩となる可能性もある。
ネパール政府筋の目撃談によると、両首脳の接触は4日夜、カトマンズの王宮内で開催された晩餐会前のお茶会の席であった。南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議に出席する7か国の首脳夫妻が晩餐会場とは別の一室で雑談していたところ、インドのバジパイ首相がパキスタンのムシャラフ大統領に歩み寄った。大統領の左腕に触れて人の輪を離れ、柱の影に連れていった。2人だけの会話は数分間続いたとみられる。会話の内容は不明だが、同政府筋によると、両首脳に笑顔はなかったものの、深刻な雰囲気でもなく、「年長のバジパイ首相がムシャラフ大統領をリードする感じ」だったという。
5日開幕のSAARC首脳会議は、先月13日に起きたインド国会襲撃事件後、印パ両首脳が初めて顔を合わせる場として国際社会が注目、ブッシュ米大統領が直接印パ両首脳に電話をし、対話を呼びかけるなど説得が続いている。
(1月5日10:45)