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01/12 16:07 武装勢力が分割統治 中央権限及ばぬ地方 外信79
【マザリシャリフ(アフガニスタン北部)12日共同】カラシニ
コフ自動小銃を抱えた兵士を満載した小型トラックが市街地を行き
交う。迷彩服は仕える将軍によって緑色系、茶色系とばらばらだ。
アフガニスタン北部の中心都市マザリシャリフは、首都カブールで
の暫定政権発足をよそに、タリバンを攻略した二つの武装勢力が分
割統治を続けている。
同市の象徴であるイスラム教の聖地、アリ廟(びょう)。水色の
タイルに無数の白いハトの群れが映える。タリバン時代には禁じら
れていた女性の参拝が自由になって連日にぎわうが、頭から全身を
覆うブルカを着ている人がほとんどだ。主婦ズベイラさん(20)
は「武装兵士がたくさんいて不安。(ブルカを)脱ぎたくてもまだ
脱げない」と不安を隠さない。
マザリシャリフは同地域の多数派ウズベク人のドスタム将軍がか
つて全面的に支配していたが、同将軍はタリバンの攻勢で一時国外
に逃れ、影響力が低下。昨年十一月のタリバン攻略はタジク人のア
タモハマド将軍の部隊が主導し、タリバン撤退後も市内の大半に展
開を続けている。
ドスタム将軍派は市の西側が拠点で、一部地域ではアタモハマド
将軍派と混在するが、戦闘などは起きていない。意表を突く軍事行
動で知られるドスタム将軍を国防次官に抜てきすることで、暫定政
権が懐柔を図ったとの見方も強い。
カブールでは十二月二十二日、アフガニスタン内外四派による暫
定政権協定(ボン合意)に従い、暫定政権が発足した。しかしマザ
リシャリフのような地方には行政、治安とも権限は及んでおらず、
実権はアタモハマド将軍が握っている。
カブールには英軍を中心とする国際治安支援部隊(ISAF)が
既に展開、治安維持と首都の中立化が前進したが、地方への展開拡
大には地元勢力の抵抗が強いとされる。アタモハマド将軍はISA
F受け入れについて「必要に応じて」と、ある程度容認する意向を
示したが、時期は明言しなかった。
(了) 020112 1606
[2002-01-12-16:07]