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【ワシントン布施広】アーミテージ米国務副長官は11日、毎日新聞など一部日本人記者団と会見した。副長官は昨年12月に発生した不審船事件について「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の船だと信じる」と明言し、不審船を攻撃した日本政府の「決然たる行動」を評価した。不審船事件で米政府高官が米国の立場を鮮明にしたのは初めて。
2月中旬のブッシュ大統領の訪日に関連して「世界は強固で健全な日本(経済)を必要とする」と語り、小泉純一郎首相が主導する「構造改革」を支持する意向を表明。さらに米国の「テロとの戦争」に関して「日本は旗を見せた」と述べ、日本の貢献に満足の意を表明した。
不審船事件について副長官は「スパイ船が日本周辺に侵入したのは初めてではない」と述べ、覚せい剤を積んだ船が最近、北朝鮮から日本近海に入ろうとした例を明らかにした。また、日本はスパイ船に対処する「十分な能力」を持っていると指摘する一方、「日本が求めるなら米国は必ず支援する」と言明した。 東京で21日から開かれるアフガニスタン復興支援会議に関して、副長官は復興費用として「今後5、6年間で80億〜100億ドルが必要」と指摘し、訪日するパウエル国務長官が相当額の米国の支援を表明すると語った。日本に期待する拠出額は提示しなかったが、日本のパキスタン支援の例を挙げ、積極的な復興支援に期待する姿勢を示した。
昨年9月の同時多発テロ事件後、副長官は柳井俊二駐米大使(当時)に対し「旗幟(きし)を鮮明にしてほしい」(ショー・ザ・フラッグ)という趣旨の発言をしたと一時、伝えられたが、副長官は11日の会見で「ゼイ・ショード・ア・フラッグ」(日本は旗を見せた)と述べ、「テロとの戦争」に対する日本の軍事・財政両面の貢献を一応評価する態度を示した。
副長官はブッシュ大統領の訪中に関して、中国の江沢民国家主席、胡錦涛副主席が年内に訪米することを期待した。(毎日新聞)
[1月12日12時12分更新]