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【ニューヨーク10日=河野博子】米フロリダ州タンパ市で小型飛行機が高層ビルに激突した事件で、緊急発進したF15戦闘機2機は、激突19分後に約320キロ南東の空軍基地を飛び立ち、現場に到着したのは43分後だったことがわかった。米同時テロ以降、米航空・軍当局は厳戒態勢を敷いているが、連邦航空局(FAA)のフレイシャー・ジョーンズ広報官は「取るべき手続きの逸脱があった。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)にただちに知らせるべきだった」とミスを認めた。
米国家運輸安全委員会(NTSB)によると、小型機がセントピーターズバーグ・クリアウォーター空港を飛び立ったのは5日午後4時50分で、同5時2分、タンパ市中心街の42階建てビルの28、9階部分に突っ込んだ。
一方、NORADによると、FAAから知らせを受けたのは、激突11分後の5時13分だった。同21分、フロリダ州マイアミ近郊のホームステッド空軍基地から戦闘機2機が発進し、現場に同45分に到着。6時15分まで上空を旋回した後、引き揚げた。
米国では、昨年9月11日の同時テロ直後、FAAとNORAD間にホットラインを設け、不審な航空機が発見された場合、ただちに戦闘機を発進させ、着陸を命じるか、必要な場合は撃ち落とすことも含め、実施要領が決められた。これを受けて、FAAは昨年9月28日付で、民間パイロットに対し、航空路をはずれたり、規制空域に侵入するなどの行為があった場合、戦闘機を配備し、その指示に従わない場合は撃墜される可能性もあると通知していた。
今回の事件では、15歳の少年が管制塔の許可を得ずに空港を飛び立っているうえ、ビルに激突するまでの間に、アフガニスタン空爆の司令塔となっている米中央軍司令部が置かれたマクディル空軍基地の上空を約1分間かすめている。(読売新聞)
[1月11日9時36分更新]