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米が8年ぶり核戦略見直し、抑止戦略と決別
【ワシントン9日=林路郎】米国防総省は9日、1994年以来8年ぶりとなる「核戦略見直し
報告」の概要を公表した。報告は、米露合意どおり2012年までに戦略核弾頭数を1700―2
200発に削減することを明記。「今後の世界で不測の脅威が高まる」とし、旧ソ連との均衡を柱
とした抑止戦略との決別を宣言したうえで、「予測不能な事態に備え、核戦力をハイテク通常戦力
やミサイル防衛網など防衛手段と統合的に柔軟運用する」との新核戦略を打ち出した。
報告は、同時テロなどの経験を踏まえ、21世紀にはテロ組織や「ならず者国家」などからの大量破壊兵器による攻撃など「不測の
脅威が高まる」との認識を示した。
こうした変化に対処するため、戦略核の抑止力だけに依存するのではなく、攻撃効率の高い先端兵器開発やミサイル防衛網配備を加
速させ、攻撃・防御兵器を組み合わせた柔軟な戦力運用を柱に据えることにより、米本土や同盟・友好国を防衛する方針を打ち出し
た。
また、戦略核削減のペースについて報告は、2007会計年度までに弾頭数を最少3800発までに減らすとの中間目標を掲げた。
9日会見したクラウチ国防次官補(国際安保政策担当)によると、削減される核弾頭の一部は完全には解体されず、緊急時に配備で
きるように保管され、柔軟性を維持した削減を目指す。保管扱いとなる弾頭数は明らかにされていない。
国防長官は、5―10年ごとに核戦略の見直しを連邦議会に報告するよう義務付けられており、公表された部分には機密扱いの情報
は含まれていない。
http://www.defenselink.mil/news/Jan2002/t01092002_t0109npr.html