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【タンパ(米フロリダ州)野村隆宏】米フロリダ州で起きた小型機のビル衝突事件で、操縦者の少年(15)が通っていた高校の教員らが7日、記者会見し「テロを憎んでいたはずの少年がなぜ、こんな事件を起こしたか、わからない」と悲痛な気持ちを訴えた。少年の母親と祖母も同日、「あの子は(同時多発テロの首謀者とされる)ウサマ・ビンラディン氏に対する米国の戦いを支持していた」との声明文を米メディアに発表した。ビンラディン氏に共感を寄せる遺書を残したとされる少年の動機の解明はなお、困難を極めている。
少年が通っていたタンパ近郊のイースト・レーク高校で、選択科目のジャーナリズムを教えていたガブリエラ・テリー教諭は会見で、少年が将来の夢について「空軍パイロット」と語っていたエピソードを打ち明けた。少年は毎週月曜日の生徒集会で、国歌斉唱の時に国旗を持つ役も引き受けており、同教諭は「国のために役に立ちたい、というのが理由だと話していた子供が、ビンラディン氏に共感を寄せるような遺書を残すとは考えられない」と涙ながらに話した。
同教諭によると、ジャーナリズムの授業では、同時多発テロの直後に生徒同士の討論会を行い、少年はテロを憎む発言をしていたという。
少年の母親らが出した声明文でも、事件を起こした動機については「分からない」とし、「国のことを考える子供だった」と強調している。(毎日新聞)
[1月8日12時51分更新]