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(回答先: アフガン民間の米空爆死者、同時テロ犠牲者上回る 米誌 投稿者 ザワヒリ博士 日時 2002 年 1 月 07 日 21:30:18)
米国で報道されないアフガニスタン民間人犠牲者 (Hotwired)
2002年1月7日(月)18時3分
米軍の攻撃でこれまでにアフガニスタンの民間人が4000名以上死亡しているが、米国のメディアは対テロ軍事行動によるこうした犠牲者についてほとんど報道していない――ニューハンプシャー大学の教授が、このように非難するオンライン・レポートをまとめた。
マーク・ヘロルド教授(経済学)は次のように述べている。「これは深刻な意味合いを持っており、現在、本当に必要とされている調査だ。それなのにメディアが着手していないから私が取りまとめたのだ」
昨年10月7日(現地時間)の空爆開始後、米国のメディアの不十分な報道に業を煮やしたヘロルド教授は、国外の報道機関が発行した最前線からの記事をインターネットで読むことにした。
これまで3ヵ月間、ヘロルド教授は1日12〜14時間かけてインターネットを見て回り、アフガニスタン民間人の犠牲者数を集計した。情報源には『アフガニスタン女性革命協会』(RAWA)から『BBC』にいたるまで、さまざまなサイトを使った。
ヘロルド教授によると、米政府による対テロ軍事行動で1日平均65名のアフガニスタン人が死亡していることが判明したといい、米国の主要報道機関はこの情報を軽率にも無視している、と教授は非難している。さらに教授は、ウィリアム・M・アーキン氏のような専門家たちが、民間人犠牲者をできるだけ重要な問題ではないように見せかける努力をしてきたと述べる。アーキン氏は陸軍の情報分析官を務めた経歴を持つ『ワシントン・ポスト』紙のコラムニストだ。この件に関してアーキン氏にインタビューを申し込んだが、返事は得られなかった。
ヘロルド教授はまた、独立系ニュースサイト『カーソル』に掲載された分析の中で、米国防総省が民間人犠牲者を大きく取り上げていないのは、軍事行動に対する一般の支持率を維持するためだと主張している。同省はこの言い分についてコメントを拒否した。
「正しくない非難に対しては、返答しない方針だ」と国防総省。
ヘロルド教授はさらに深刻な指摘も行なっている。米国政府がアフガニスタンに関するニュースに報道管制を敷こうと試みたという非難も、その1つだ。昨年10月、米国政府はアフガニスタンの商用衛星画像すべての独占権を買い占め、独立系テレビ局『アル・ジャジーラ』(Al Jazeera)に対し、反米的な論調を抑制するよう圧力をかけた。
アル・ジャジーラは米国政府の要求を一蹴した。米軍のミサイルがアル・ジャジーラのカブール支局を破壊したのは、その1ヵ月後だった。ヘロルド教授とアル・ジャジーラ関係者は、破壊は米国にとって都合の悪い報道を抹殺するために意図的に行なわれたものだと主張しているが、国防総省は否定した。
「われわれはアルカイダの施設を攻撃しただけで、アル・ジャジーラがそこで何をしていたのかは関知していない」とデイブ・ラパン中佐は述べている。
ラパン中佐はヘロルド教授によるレポートの詳細に関してコメントしなかったが、米国政府は「付随被害」[軍事行動によって引き起こされる民間人への被害]を最小限に留めるよう注意を払っており、米軍は民間人が近くにいる場合、目標物への攻撃を慎重に避けていると述べた。
「今回の軍事行動では、民間人の犠牲者が出ているという大いに疑わしい話が再三語られてきた。タリバンや、タリバンが掌握するメディアによる、おきまりのでっち上げの1つだ」とラパン中佐は語った。
12月の記者会見でドナルド・ラムズフェルド国防長官は、アフガニスタン国内の正確な犠牲者数を把握するのは困難だと認め、米国は非戦闘員の死亡には責任がないと示唆した。
「戦争を仕掛けたのはわれわれではない。この戦争のすべての犠牲者については、それが罪のないアフガニスタン人だろうと罪のない米国人だろうと、アルカイダとタリバンに責任があるのだ」とラムズフェルド国防長官は述べた。
[日本語版:石川あけみ/湯田賢司]